Element.01:ゆーたん

プログラマブルな床で、あなたを誘導

このInteraction Elementは人を自然に誘導します。電車、エレベータ、自動ドアなどの出入口や、エスカレータ前、歩道などに設置して利用します。床が光ることで前もって対象物の動きを表し、求められる動きに自然と誘導してくれます。光り方をプログラマブルにしたことで、様々な用途に利用できます。

Concept

ゆーたんは床に置くことで人を自然に誘導します。 光り方を自由にプログラムできるようにすることで、電車、エレベータ、自動ドアなどの出入口や、エスカレータ前、歩道など、様々な場所で利用することができます。

Approach

ゆーたんはエスカレータに乗ることが苦手なメンバーの体験から発案されました。「エスカレータのステップが出てくるタイミングがわからない」という、ステップが出てくるタイミングが掴めないことが原因の1つであるという仮説を立てました。その後、ステップが出てくるタイミングを分かりやすくする方法を考え、解決策として、光るじゅうたんのようなElementの案がでました。その案から派生し、エスカレータだけでなく、電車、エレベータ、自動ドアなどの出入口や、歩道など、ほかの用途にも使えるよう考え方を拡張しました。ゆーたんが対象物の動きに合わせて光ることで、対象物の動きを視覚的に分かりやすくしてくれます。

Mechanism

ゆーたんは、タイル部と制御部から構成されます。 タイル部は、大きな1枚の拡散板(乳白色アクリル板)・55×2枚の導光板・大きな1枚のMDFを上から積み重ねることで作成しています。導光板は、16.5mm*300mmの長方形の透明アクリル板にレーザーカッターで模様を彫刻することで製作しています。 この彫刻が各導光板に入った光を屈折し、拡散板に光りが入ることで対応する部分を光らせることができます。 制御部では、このタイル部の板にLEDテープで横から光を照射し、Arduinoで制御することで板を光らせます。流れるような動きや開くような動き、左右で別の動きなどをプログラムすることによって様々な発光パターンを表現することが可能になります。

Future Work

ゆーたんはいろいろな利用用途が想定できるElementです。私たちが考えた具体例も一部でしかありません。光の色とパターンを工夫することでより対象物の動きを示すことができるかもしれません。タイル部、制御部を1つのユニットとし、簡単に光り方のパターンを設定できるようにすることが次の目標です。ユニット同士の着脱を可能にすることで、様々な利用用途に対応できるでしょう。